お知らせ

2019.12 2019短歌大会入賞者を掲載しました。



2020 山口県総合芸術文化祭ご案内









◆応募用紙(PDF)
一般の部応募用紙


◆大会案内(PDF)
一般のご案内


2019年短歌大会入賞者


一般の部入賞作品

山口県知事賞
ひたひたと石段(きだ)踏みしめて登りゆく島の祭りの神輿(みこし)担ぎて   萩原 克則(柳井)

山口県教育委員会教育長賞
工場長会長社長部長平喫煙室のみんなほつこり               久保田麗二(山口)

山口県議会議長賞
自転車も怪我せぬうちに廃車をとビール飲みつつ子等の付け足し       山代屋貞子(岩国)

周防大島町町長賞
生きおると門扉を開けて一日臥す死なざれば又出でて閉ざせり        藤井沙千子(岩国)

周防大島町教育委員会教育長賞
時計屋の隅で修理をする店主気配の消えて歯車と化す            松本  進 (光)

周防大島町議会議長賞
おいしいと微笑む妻の痩せた手に男料理の栗の実ごはん        谷岡 計甫(山陽小野田)

周防大島町文化振興会会長賞
院外へ善哉たべに脱け出さん指切りをなす甘党の男(ひと)と        笠松美佐子(岩国)

日本歌人クラブ会長賞
まっすぐに伸びゆく孫の倒立の影ながながと夕映えのなか          西元 静香 (萩)

山口県歌人協会会長賞
蛍のやうに息する母に添ひ寝する鳥も羊もみんな眠れよ           南本みどり(防府)

山口県歌人協会会長賞
五代めの老爺が火花散らしつつ守りし鍛冶屋も更地となれり         伊藤 美子(阿武)

長澤ちづ特選
いきさつはわからぬままに細く小さく跳ねてをりますトカゲの尻尾      河野 康子(宇部)

長澤ちづ特選
使うたび春の近づく思いして雪の切手もあと一枚に             松田 容典(和歌山)

選者特選
八日間旅の土産はチョコレートとトランクからのラスベガスの香       中岡 文子(岩国)

けい子さんあの天人菊 風を待ち天女に会えると今朝飛びました      柴田 裕子(岩国)

米軍機の飛び立つ音に張り合いて蝉が鳴く朝三十度越す          佐川紀美江(岩国)

元号の三度変われる世を生きて卒寿の坂も自力で登る           松原八重子(柳井)



児童生徒の部入賞作品

山口県知事賞
銀色に光る鰯の背を追って流れる汗の光る父の背
                        周防大島町立東和中学校一年  砂田竜之介

山口県教育委員会教育長賞
水無月の初夏匂わせる雨が降る梅の実熟しわが身は萎える
                           光私立光井中学校三年  野村  慶

山口県議会議長賞
まんまるの赤いリンゴはかあさんがうさぎに変身甘いうさぎに
                          光市立上島田小学校六年  福田 吏央

周防大島町町長賞
しずかなるうしみつどきのわかやにて一人黙々もじをつらねる
                    学校法人櫨䕃学園 聖光高等学校三年  古田 楓弥

周防大島町教育委員会教育長賞
あかちゃんがママのおなかにいることであねになるのがとてもうれしい
                          防府市立華城小学校二年  品川 綾音

周防大島町議会議長賞
白シャツにこぼしてハッと母を見る桑の実ジャムの紫の色
                          周南市立桜田中学校二年  山内誠之亮

周防大島町文化振興会会長賞
窓わくの中に満月そして星すべてが光る四角の宇宙
                          山口県立光高等学校一年  高橋 友唯

日本歌人クラブ会長賞
澄んだ水思わず両手ですくいとる手は小さくてすりぬけていく
                          岩国市立美和中学校三年  佐崎 彩香

山口県歌人協会会長賞
十六の今ふと想う恋の距離はかりきれない僕の定規じゃ
                           柳井学園高等学校二年  松井 士優

山口県歌人協会会長挨拶 会長に就任して 会長 長尾 健彦


この度、伝統ある山口県歌人協会の会長を引き受ける事となり、その重責に身のひきしまる思いがいたします。
昨年九月、山口県歌人協会創立五十周年記念『山口歌人協会合同歌集』が刊行されましたが、その年譜によれば、当会は昭和二十九年に山中鉄三氏編集による歌集発行を創刊としています。私の生まれる一年前です。昭和三十三年から友広保一会長、昭和四十九年から山中鉄三会長、平成十年から中西輝磨会長、平成十五年から音羽晃会長、平成十九年から森重香代子会長、平成二十一年から中川健次会長、平成二十五年から久保敬会長と錚々たる方々が五十年余の歴史を紡いで来られました。その後を繋ぐべき私の責任大なるものがありますが、顧問・理事の皆様方の助言を頼みとして頑張る所存です。また特に、当会の事務局と今年の光市開催の県大会の実行委員長もされる瀬戸内光氏には、大変でしょうが協力しあいながら光市の大会を成功させましょう。大島郡の大会では瀬戸内光さんに大変お世話になりました。
私は青潮短歌会で歌を学び、青潮短歌会の創始者橋本武子師と同じ大島郡に育ちました。長尾八幡宮の社家を継ぎ、故郷や家族を二十年間、歌に詠みつつ今年還暦になりました。短歌の世界ではまだまだ若輩者かもしれませんが、男の還暦は厄年、つまり役年で大変な役を戴いたと思っております。
『万葉集』は天皇から防人、詠人しらずまで同じ歌集に纏められていて、古来より、歌の前では日本人は平等なのです。多くの人が短歌に親しむようになって欲しいものです。会員各位にはご協力の程よろしくお願い申し上げます。